こんな悩みを持つ方に読んでいただきたいです
先に結論から言ってしまうと
あなたがもしTOEIC650点以上持っていれば、海外営業部の事務職で採用してもらうことは可能です。
TOEICのスコアは必須、加えて留学経験があると採用に有利になる場合が多いです。
TOEIC650点ならそんなに難しくないかも!
海外営業部の事務職や貿易事務の採用には高い英語力は問われませんが、実際に英語力がない状態で海外営業部に配属されると悲惨な結末が待っています。
私は現在海外に在住していますが、かつて日本の商社の海外営業部2社で通算2年半ほど仕事をした経験があります。
当時、留学経験もありTOEICは700点以上ありましたが英語力の無さで本当に苦労し、後悔だけが残る経験になりました。
これから英語を使った仕事をしようと思っている人は、私のような体験はしないで欲しいと心から思います。
仕事自体はホントにやりがいあったし、英語さえできたらもっと長く働きたかった!
この記事を読むとこんなことが分かります
- 英語力が無い状態で海外営業部で働くのは可能か
- TOEICのスコアは海外営業部で働くのに必要か
- 海外営業部で働くために必要な英語力
- 英語力の無い状態で海外営業部で働くとどうなるか
海外営業事務で働くときに、ある程度英語でのコミュニケーションができるとスムーズに仕事を始めることができます。
「英語力には自信がないけど、英語を使った仕事がしたい」という人は、今回の記事を参考にした上で、今からできる英語の勉強をしっかりとやっていっていきましょう。
本ページはプロモーションが含まれています
英語力がゼロでも海外営業部で働ける?TOEICのスコアは必要?
今、英語を勉強中の人の中には「将来英語を使った仕事をしよう!」という目的を持っている人も多いでしょう。
あなたが貿易に興味があり、英語を使った仕事をしたいのであれば海外営業部は理想的な職場になること間違いなしです。
社内には海外経験のある人が多いから、良い刺激にもなるし海外の相手とのやり取りも慣れたら楽しめるよ!
英語が話せなくても海外営業部で働くことはできる(採用はされる)
冒頭でも伝えましたが、英語が話せなくても海外営業部で働くことは可能です。
その理由は次の2点です
- 英語での面接がないから
- 場合によっては業務のほとんどが日本語であるから
☆英語で面接が無い
大企業や外資系企業の一部では面接を英語で行うこともありますがほとんどの会社では日本語でしか面接を行いません。
そのため、あなたが英語を話せない場合でも海外営業部で働くチャンスは十分にあります。
☆業務のほとんどは日本語がメインのことも
企業規模にもよりますが、職場によっては仕事のほとんどが日本語の場合もあります。
そのため「営業事務をしながら英語も使う」という風に捉えた方が良いかもしれません。
そんなに英語を使わないんなら、英語が話せるかどうかは重要じゃないもんね
うん、でも程度の差はあっても、英語を使う職場であることは確かだから、英語力は必要だよ!
海外営業部で働くために必要なTOEICのスコアは600~700点
海外営業の求人広告を見ると550点~700点以上を求める企業が多いことが分かります。
☆海外営業部で必要とされるTOEICのスコアは決して高くない
一般的には「海外営業事務」で求められるスコアは550点~700点程度になっています。
☆会社によって求められるスコアに差がある
海外営業事務で必要とされる英語力はそこまで高くないと言いましたがグローバル企業や外資系企業の場合は競争率も高く、企業の求めるTOEICのスコアも大幅に上がります。
中にはTOEIC800点以上が求められることもあります。
一方、国内の中規模の会社の場合は500以上であれば採用される場合もあるようです。
働きたい会社の採用情報を確認して、会社が求めているスコアを確認しましょう
海外営業部で必要な英語力は会社規模・業務内容によって異なる
一般的に会社の規模が大きい場合は、業務も細分化されることが多く担当も固定されるので英語でも仕事がしやすい傾向にあります。
(仕事が楽というわけではありません)
同じ相手とのやり取りがメインになるので、英会話が苦手でも時間と共に慣れていきます。
一方、小規模会社の場合は、1人で多くの業務をやる必要があるため高い英語力が必要です。
取引先との交渉やinvoiceの作成、税関や船会社への書類の確認など、日本語、英語の両方で確認することが多いので「英会話に自信がない」という人にはややハードルが高くなります。
英語ができたらめっちゃやりがいありそうだね!
うん!海外から取引先の人が来たら観光案内もしてあげられるし、楽しい経験もできるよ♪
採用時に求められるTOEICのスコアと、実際に必要な英語力に差があるのが現実です。
3000問題よりランダムに配信されるオンラインTOEIC模試です。
海外営業部でも大切なのは日本語でのコミュニケーション力
海外営業部と聞くと「英語ばかり使っている職場」のイメージを持つ人も多いようですが日常の業務は日本語がメインです。
そのため高い英語力を持つよりも、きちんとしたやり取りができる人の方が好まれます。
海外営業部で働くために持っておきたい英語力・TOEICのスコア
実際に私自身が2回、海外営業部で仕事をした上で感じたことは
「働き始める前にある程度の英語力は持っておくべき」だということです。
英語力はあるに越したことはないよ!
英語を使って仕事をするためには「英文法」はマスト
海外とのやり取りはイレギュラーなことがよく起こるため、迅速な対応力が必要です。
英文のメールのやり取りや、英語での電話でも正確なことを相手に伝える必要があるので英文法の知識は絶対に必要です。
フクザツな文法事項は不要です。中学3年生レベルの英文法で大丈夫です。
文法の勉強を今からしたい!という人はこちらの記事におススメ参考書を載せています
会話力に自信がない人はオンライン英会話でビジネス英語を
英文のレターやメールの場合は、web上の翻訳システムを使えばやり取りをすることもできますが、電話では翻訳に頼るわけにはいきません。
そのため、事前にオンライン英会話などで英語でのやり取りをストレス無くできるようにしておくことをおススメします。
オンライン英会話は無料体験ができるスクールがほとんどなので、体験をしながら自分に合うスクールを見つけると良いでしょう。
自分の予定に合わせていつでもレッスンできるのがいいね。
期限を決めてレッスンを受けると集中して学べるよ
忙しい人であれば、アプリで勉強をしながら、学んだ内容をオンライン英会話で実践的に学べるスタディサプリENGLISHのビジネス英語コース、英会話セットもおススメです。
海外営業部でスムーズに仕事をしたいのならTOEIC800点は欲しい
海外営業部の仕事は会社の規模にもよりますが、基本的にはいつも忙しいです。
モノのやり取りには常に様々なハプニングが伴います。
【海外営業事務・貿易事務の仕事でよく起こるハプニング】
物流系のハプニング(遅延・災害・ストライキなど)
モノのハプニング(材料の不具合、不良品・完成品の動作不良など)
メーカーのハプニング(社内のトラブル、作業員のストライキなど)
海外の祭りやイベントによる工場休止
色んなハプニングがあるんだねぇ・・・
うん、港湾作業員のストライキとか、政治的な理由で相手先と連絡ができないとか・・国によって色々とね
海外の取引先との間には常に様々なハプニングが起こります。
現場ではこうしたハプニングにうろたえずに、素早く対応する力が必要とされます。
「英語でどうやって伝えたらいいのかな?」などと迷っている時間はないのです。
様々なトラブルを迅速に処理するためにも、海外の取引先とやり取りする英語力が必要なのでTOEICでは800点以上は欲しいところです。
短期間でTOEICのスコアを伸ばしたい人にはスタサプのTOEIC対策コースがおススメです!
(私も3ヵ月利用しました(^▽^)/)
英語の聞き取りが苦手な人は、ディクテーションの練習をするとリスニング力が一気に伸びるよ!
ディクテーションって?という人はコチラの記事を参考にしてくださいね。
英語力のない人間が海外営業事務で働くとどうなるか(実体験)
私は今までに商社の海外営業部で2回(通算2年半)仕事をしたことがあります。
1度目は小さな専門商社に正社員として、2度目は大きな商社で派遣社員として働きました。
TOEIC700点、英文法0で専門商社の海外営業部で働き始める
社会人だった私は、英語を使った仕事に転職することを夢見て、新卒で入った会社を辞め10か月程北米に留学し、北米の国際貿易コースのディプロマを取りました。
(語学学校のESL(3ヵ月)→国際貿易コース(6ヵ月))
英文法が全く理解できないまま留学をしたので、カンタンな日常会話はできるようになりましたが英文の読み書きは正確にできないまま留学を終えました。
リスニングは新卒時代からディクテーションで鍛えていたので帰国後のTOEICは700点強。
700点っていっても、ほとんどリスニングで稼いでたカンジ💦
つまり英文法や英文読解はできなかったってことね💦
このスコアで社員わずか7名の専門商社に入社しました。
ちなみに私と同時期にもう1人、同年代の女子が入社しました。
小規模商社の海外営業部は英文法0ではムリ→3ヵ月で挫折
働き初めてすぐに自分の英語力の無さを痛感しました。
小さな会社なので、社員は全て3か国語を使いこなせる人たち。
法律スレスレなことをしていたため、モノや書類の流れが「貿易コース」で学んだことと違うことに戸惑う毎日・・
詳しくは書けませんが、税関からかかってきた電話に上司が逆切れモードで怒鳴るのも日常茶飯事でした。
え?税関から電話かかってくることなんてあるの?
うん、、まぁinvoiceが2種類あるとかさ💦
法律ギリギリのことをしてる会社は多いみたいで、貿易コースを一緒に学んだ仲間が働いてた会社もイロイロあったみたい
外国とのやり取りだから、相手の国のルールもあるもんねぇ
そして、電話が鳴るとスペイン語、英語、アラビア語が飛び交う毎日。
納期調整や商品の発送方法などをメールで確認するのですが、見本があるわけでもなく全て自分で英文で書かないといけませんでした。
英語力の無い私は、仕事内容を覚えることと英語でのメール作業のストレスで続けることができなくなってしまいました。
(会社の違法チックな行為もストレスだった)
3か月の使用期間終了の時点でムリと断念し、もう1人の女子と共に2人で会社を後にしました。
上場企業商社の海外営業部も英文法0ではキツイ→2年が限界
正社員の重さと自分の英語力の無さを感じた私は「大手ならマニュアルで仕事ができそう」と思い直し派遣会社に登録し英語の試験を受けました。
そして上場企業の商社の国際営業部で働くことになりました。
システムが構築されていて、合法的に仕事をしている会社だったので仕事はやりやすかったです。
駐在経験者の上司も数多くおり、国内外の出張も多く活気に満ちた職場でした。
派遣社員の私も国内出張をすることがあったよ
私の仕事は、3国間貿易が中心だったので、書類とメールのやり取りが主な業務でしたがインボイスや発注・納品関係は英語でもこなせるようになりました。
けれども、イレギュラーな事柄が起こった場合の対応には、英語力不足で非常に時間がかかりました
イレギュラーなことなんてそんなに起こらないでしょ?
そうでもないんだ。海外との取引はイレギュラーなことがよく起こるし、すぐに対処しないといけないからスピード命なんだ
☆英語力が無くて苦労した案件の一例
発送後の不具合品・不良品問題
日本のメーカーから海外の工場に送ったモノに不具合・不良品が発生した場合の流れです
海外の工場から不具合品のクレームが来る(英語)
英文のクレームを和訳して、購入先のメーカーに送る
メーカー側は自社で検査を行い「検査報告書」を提出(日本語)
その検査報告書(日本語)を英訳した上で海外の工場に報告
→工場からの返事(英語)を和訳し、メーカーに連絡し、責任負担を決める
不具合がどこで発生したか、どちらが責任を負担するのかという問題なのですが、間に立つ海外営業事務の仕事はAから英語でから来たものを日本語にしてBに送り、Bから日本語で返ってきた返答を英語にしてAに送る、ということを繰り返す必要があります。
専門用語は一度覚えれば使えるようになりますが、私が常に苦労したことは
「基本的な文章を自信を持って書けない」ということでした。
本当に短い文章でも「この言い方って合ってるのかな?」ってwebの辞書で調べたり、用法を調べることが多くてムダに時間がかかったんだ・・
それは効率悪そうだね・・・
忙しい職場でそんなことしてる場合じゃないよね💦
・・・グサッ!
その商社では2年以上働き「来年には正社員に」と上司からも言ってもらいましたが、自分の実力不足をいつも感じていたので、英語を使った仕事から離れることに決めました。
問題は「英文法の理解」だった→文法を理解したらTOEIC900超えた
英語の仕事からは離れて何年か経って「英文法を理解したい」という思いからTOEICスクールで英文法を学ぶことにしました。
そこで英文法を初めて理解し、英語に対するイメージが180°変わっていきました。
英語ってこんなに分かりやすい言語なのかって思ったよ・・
ついに英文法を理解したわけね・・
私の目標はTOEICではなく「文法」のために入った学校だったのでスコアにはあまり興味がなかったのですが、入学して数週間後のTOEICで800点を超え2か月目には900点を超えました。
その頃から英字新聞や英語の本にも手を出せるようになっていきました。
TOEICでハイスコアを目指したい人にも英文法はとても大事ですがその理由はコチラに書いています
海外営業部で働くには英文法&英会話は絶対必要!
英文法を学んだ今となっては、商社で働いていた時代の私の英語力がどれほど悲惨だったかがよく分かります。
英文法を知っていれば英文メールやレターに時間を取られることもなく相手とのやり取りも半分以下のスピードでできたはずです。
仕事自体は魅力的だったったのに自分の英語力不足のせいで長く働けなかったことを今でも後悔しています。
その後、私は英語力も身に付け、TOEICスクールで英語の指導を行ったり、海外で現地採用で働けるようになりましたが、今でも「あの時英語がもっとできていたら職場でもっといろんな経験ができただろうなぁ」と思ってしまいます。
これから「英語を使った仕事をしたいな」と思っている人には、自信を持って英語環境で働けるように、英語力は前もって付けておいて欲しいなぁと心から思います。
会話力を上げたい人にはこちらの記事も参考にしてくださいね
まとめ
海外の相手と英語でやり取りをする仕事は、大変なこともありますがとてもやりがいがあります。
海外営業事務や貿易事務は国内にいながら英語を活用することのできる貴重な仕事の1つです。
英語力をきちんと付けた上で仕事を始めると、ストレスもなく楽しみながら働くことができるので、海外営業の仕事に就く前にはしっかりと英語の勉強をしておきましょう。
英語力を上げて自分の世界を広げてくださいね!
私と同じように英語力が無いままに海外営業部で働いていた方の本が出ているので興味のある方は読んでみてはいかがでしょうか。
(私は読んでいませんが中身が気になります・・)
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント