フランスの幼稚園って日本とずいぶん違うようだけど
実際のところはどうなってるの?
こんなギモンを持つ人に読んでいただきたいです。
我が家は日本人家族で、数年前から旦那の仕事の関係でフランスのパリ郊外で暮しています。
子供は、フランスの公立の幼稚園で「年少・年中・年長」時代を過ごし、一時帰国中の数週間は日本の幼稚園でもお世話になりました。
今回は、子供がフランスの幼稚園に入ってから卒業(卒園)するまでの生活の中で驚いたこと・一時帰国中の日本の幼稚園で驚いたことを紹介していきます。
もう・・衝撃的なことが多すぎたよ
長い記事なので、目次から気になる部分だけでも読んでみてくださいね
- フランスの幼稚園に入れて驚いたこと
- 日本の幼稚園に子供を入れて驚いたこと
- まとめ
フランスの幼稚園に入れて驚いたこと
まずは子供をフランスの幼稚園に入れて驚いたことを紹介します。
あくまでも公立の幼稚園に入れていた我が家の体験談であり、地域や学校によって違いがあることをご了承ください
フランスでは幼稚園は教育機関の1つのため「学校」と呼ばれます。
ここでも、説明の一部は「学校」としてお話をしていきます。
・フランスの学校はバカンスだらけ ・学校によってルールが全く異なる
・学校によっては混合クラスもある・担任が2人体制のクラスもある
・教師同士の連携は基本取れていない・先生は基本「教える」だけが仕事
・昼食~昼休みは専門のスタッフが子供の面倒をみる・教師の格好は自由!
・昼の休憩時間が長い(昼寝は強制)・先生がストライキをする(公立のみ)
・先生が学校を休むとそのクラスは授業が無くなる
・学校の予定は当日ドタキャンになることも珍しくない・幼稚園は落第もある
え?コレ全部ホントのこと?
全部リアルに体験したor見てきたことだよ
我が家の子供が通っていた幼稚園だけではなく、他の幼稚園に通わせているママからも似たような話を聞くことは多かったので、特別な例ではないと思います。
フランスの学校はバカンスだらけ
日本と比べてフランスの学校の休みが多いのは知っている人も多いかもしれません。
実際に子供を幼稚園に入れてみると「休みばっかり」です。
フランスでは9月に学校が始まるのですが
10月・12月・2月・4月にそれぞれ「2週間のバカンス」があります。
7月初めから9月初めまでの「2ヵ月間」もバカンスです。
加えて「毎週水曜日」は学校がありません。(パリの学校は水曜日は半日のみあるようです)
2週間の休みが4回と2ヵ月の休みがあるの?
子供は天国、親は地獄・・
働いている親は「託児所」に預けているけどね
少し通わせたらバカンス、バカンスが終わったらまたバカンスというのがフランスの学校です。
ちなみに、私立も休暇は同じ日程です。
学校に慣れてきたころに次のバカンスが来るというサイクルなので落ち着いて学校生活を送るというのは難しいです。
幼稚園の秋・冬はウイルスをもらってくることが多いので、バカンス明けに学校にいってガストロ(胃腸風邪)を移されて、また学校を休むという子供たちも少なくありません。
フランスの幼稚園は学校(校長)によってルールが全く異なる
幼稚園に限ったことはありませんが、フランスの教育機関では教師や校長によって指導方針も内容も全く異なります。
イベントの有無も校長によって変わります。
私の子供の幼稚園はモンテッソーリ教育の幼稚園でしたが、すぐ近くにある別の幼稚園は普通の教育方針の園でした。
同じ公立でも全然違うんだね~
うん、しかも通う学校(幼稚園)は選べないからね
子供をパリの幼稚園に通わせている知人は「幼稚園でスケートに行ったりバレエ鑑賞に出かけることもある」と言っていたので、地域によっても大きな差があることが分かります。
学校(幼稚園)によって「年少~年長」の混合クラスもある
日本でも「混合クラス」は存在するかもしれませんが、フランスの幼稚園では「年少・年中・年長」のクラスを3つに分ける学校もあれば「年少・年中」や「年中・年少」の混合クラスの編成になる場合もあります。
フランスでは幼稚園でも落第をする生徒がいるため、年齢で区切ることはあまりないのかもしれません。
親が、周りの子と自分の子を比べるってこともほとんどしないよ
年長さんだから〇〇しないと!とか言われないのは子供にとってプレッシャーが無くていいかもね!
担任が2人体制の(曜日で異なる)クラスもある
パリの幼稚園は水曜日が午前中だけあるようですが、パリ以外の地域では水曜日は基本的に学校が休みです。
そのため、「月・火・木・金」しか学校はないのですが担任が2人で交替しながらクラスを受け持つ場合があります。
私の子供は幼稚園はずっと2人体制のクラスでしたが年少・年中時代は「月曜日のみ担当」「火・木・金 担当」の2人体制で、年長時代は「1ヵ月半」ずつで担任が後退するというややこしい体制でした。
担任からの報告も全くなく、クラスの進め方も担任によって違うため幼稚園で何をしているのかも全く分かりませんでした。
子供からの情報が全てっていう状態ヨ・・
教師同士の連携は基本取れていない(ホウレンソウは存在しない)
上の2人体制での担任の場合は、教師同士の連携が必要だということは分かりますよね?
けれど、フランスの人たちは個人主義が基本なので「報告・連絡・相談」はしない人がほとんどです。
そのため、1人の担任に伝えたことが別の担任に伝わっていないというのは当たり前なのです。
「校長に伝えて欲しい」と言っても、伝えるかどうかはその人の気分次第なので、本当に大事なことは直接校長に会って話す必要があります。
無責任すぎるんじゃ・・💦
責任感のある教師もいるけど、少数派だと思う!
フランスの先生は基本「教える」のが仕事、掃除はしません
フランスの幼稚園の先生は「教えることだけが仕事」というスタンスの人が圧倒的に多いです。
そのため、子供の生活に関わる指導や掃除はまったくしないという教師も多いです。
たまに、子供の世話や掃除も進んでする教師がいますが、保護者からの信頼は絶大になります。
やらないのがノーマルだから、子供にちゃんと関わる先生の人気っぷりはすごいよ
・・・・
手洗いやエチケットといった生活指導はしない
私が子供をフランスの幼稚園に入れて一番初めに驚いたことが
トイレに行った後の手を洗わない子供がたくさんいることです。
朝のトイレは親が付き添っているのですが、親が子供に手洗いを促さないのです💦
トイレに便座が無いことにも衝撃を受けたけどね!
え??トイレに便座が無いって・・(絶句)
子供に聞いたところ「アシスタントが子供のトイレを手伝ってもその後手を洗わせようとしない」とのことでした。
家庭での衛生指導ができていないのも驚きでしたが、学校での指導もされないということにショックを受けました。
私がフランスで働いていた時にも食事前に手を洗う同僚はいなかったので、不衛生さは代々続いている文化なんだな、と感じました。
き・・汚いっ!!
現在は、コロナウィルスの影響もあるので、幼稚園でも手洗いが実行されていると思いますが、この習慣が今後フランスで続くことを祈ります。
掃除や準備はアシスタントが行う
フランスでは、子供が幼稚園で吐いてしまった、お漏らしをしてしまったと
いった時でも担任が掃除をすることはほとんどありません。
クラスには「アシスタント」という補佐がおり、アシスタントが教室の掃除や子どものトイレの手助けをします。
このアシスタントの機嫌が悪い場合は子供も大変な目に遭うようです。
子供が年中の頃、こんなことがありました↓
初夏のある日、子供たちが水を飲みにトイレに行ったのですが機嫌の悪かったアシスタントが「皆、さっき言うことを聞かなかったから水は飲むな!」と怒鳴ったそうです。
それでもコップを手にした子供たちは怒られて結局水は飲めなかったとのことでした。
一歩間違えると子供が熱中症になる危険もあると思いましたがそうしたハプニングはフランスでは珍しくないようです。
日本語学校のママ友たちも似たような話をする人は多かったよ
ありえない!!
日本だったら絶対ニュースになるよね!
「子供を安心して幼稚園に任せる」という感覚を持ってはいけないということをフランスの幼稚園に入れてから学びました。
昼食~昼休みは専門のスタッフが子供の面倒をみる
フランスの学校では、昼休みは1時間半~2時間あります。
昼休みの時間は担任は子供たちに関わることが無く、子供たちの世話はアシスタントと給食のスタッフが行います。
担任の先生とご飯を食べるってことはないんだね!
先生は授業をすることが仕事だからそれ以外の時間は子供と関わらないよ
徹底してるなぁ💦
食堂での子供の様子は知ることができないからね💦
昼寝時間が長い(昼寝は強制的)
フランスの幼稚園の年少・年中クラスの子供たちは昼食後に昼寝の時間があります。
学校によって時間は異なりますが我が子の幼稚園では1時間半ありました。
そのため、お昼休憩と合わせると3時間半の休み時間になります。
フランスでは給食が任意性で有料になっています。
そのためお昼ご飯+昼寝時間を家で過ごす子供も少なくはありません。
我が家では週1回だけ家で食べさせるようにしていました。
ランチを家で食べさせる親も多いけど送り迎えは大変だよ💦
フランスの幼稚園の教師の格好は自由!ミニスカートでもジーンズでもOK
フランスの幼稚園は校長(園長)を含め、全スタッフが完全な私服です。
そのため、ジーンズをはいている人やオシャレなスカートをはいている先生まで色んな先生がいます。
皆がオシャレというわけではないので、統一感はなく自由な恰好をしています。
子供の幼稚園の校長は60過ぎの女性だったけど、たまにミニスカート履いていたよ
幼稚園児を相手にする場合は「汚れてもいい恰好」をしがちですが、フランスでは担任はご飯の世話や掃除をすることはないので、キレイな格好もできるのでしょう。
先生がストライキをする(公立のみ)
フランスと言えば「ストライキ」の国でもありますが、幼稚園でももれなくストライキはあります。
フランスの幼稚園のストライキは、教職員組合のストライキから、食堂スタッフのストライキ、理由不明のストライキと種類は様々です。
学校全体がストライキをする日もあれば、1つのクラスだけストライキをする場合もあります。
大体1週間前に「〇日はストライキなので学校はありません」というメモが子供の連絡帳に挟まっていることが多いですが「明日は学校がありません」という紙が教室に貼ってあるだけのことも・・。
共働きの多いフランスではストライキの度にママたちが文句を言いながら子供の預け先を探しています。
子供を預けられない場合は、在宅で勤務したり、子供を連れて職場に行くこともあります。
私も働いていた時には、ストライキの日は旦那の職場に子供を連れていってもらっていました。(「全然仕事できんかったわ~💦」て文句言われてましたが)
私の職場にもストライキの日は子連れで仕事に来ている人もいたよ
ストライキが多い国なので、みんな「不測の事態」に慣れっこです。
先生が学校を休むとそのクラスは授業が無くなる
今日は担任が休みなので子供を連れて帰ってください
どうしても子供を預けたい人だけは許可します
いつものように学校に子供を連れていくとこんなことを言われる日があります。
えぇ!それは驚くね!
教師も人間なので体調を崩すことはあります。
フランスでは教師が風邪などで休む場合は、代替の人が来ることもありますが多くの場合は、そのクラスそのものを休校にします。
多くの親は子供を連れて帰りますが、共働きなどで子供を連れて帰れない親のみ、子供を学校に置いておくことを許されます。
そのような場合は子供は他のクラスの子に混じって1日を過ごします。
先生が休むのはいいんだけど、、その日の朝にでも連絡くれたらいいのにって思う
子供連れて学校行って「帰ってください」はキツイねぇ・・
もちろん「すみません」の言葉もありません。
当たり前のように「今日はクラスは無いので連れて帰ってください」と言われるだけなので、せめて事前に教えてくれたらいいのに・・と周りのお母さんたちとブツクサ言いながら帰宅することになります。
フランスの学校の予定は当日ドタキャンになることも珍しくない
イベントが極端に少ないフランスですが、数少ないイベントも中止や延期になることがよくあります。
そしてイベント中止のお知らせは当日のこともあります。
たとえば、朝子供を学校に連れていくとこんな風に言われたりします。↓
今日予定していたイベントだけど、準備できてないから今日はやりません!
え!それはヒドイ・・
ウソでしょ・・当日ナシとかやめてよ~~💦
学年末のお祭りが当日ドタキャンになった日には、持ち寄り用の食べ物をすでに用意していた親も多く、帰り道にブツブツ言っているママがたくさんいました。
数少ない行事でさえも理由もなしにドタキャンになることがあるので子供は「〇日のイベント、楽しみだなぁ」と思う気持ちが裏切られることが多いのがフランスの生活です。
こうしたことの積み重ねで「人の言うことは信じない」というメンタルができあがっていくんだな、と実感しています。
カレンダーに学校の予定書き込むのもやめたよ心が折れました・・・
なんか、、寂しいね
最初のころは「子供の気持ちが踏みにじられているようでかわいそう」と思いましたが大人たちに「子供の気持ちに寄り添う感覚が無い」ことを知ってからは、期待する気持ちが無くなり、精神的にも楽になりました。
フランスの幼稚園は落第もある
外国は日本と違って義務教育でも落第があるということは知っている人も多いことでしょう。
フランスでは「飛び級」もありますが「落第」もあります。
両方、珍しくありません。
これは年齢に関係なく「その学年の内容についていけているか」が重視されるためです。
私の子供が通っていた幼稚園にも年長クラスを2回経験している生徒がいました。
障害があったり、クラスについていけないと担任が判断した場合は再度同じ学年を受けるようです。
年齢に合わせるのではなく本人のレベルに合わせるシステムなんだと思うよ
日本の幼稚園に子供を入れて驚いたこと
ここまではフランスの幼稚園に子供を入れてみて驚いた点ですが
ここからは日本の幼稚園に子供を入れた際に驚いたことを書いていきます。
現在日本に住んでいる方からしたら「当たり前」と思うことかもしれませんが、海外在住者からの視点になりますのでご理解お願いします。
「手厚いケア」をしてくれるけど、先生たちの負担が多いのが印象的だったよ
※我が家では年に1,2回帰国をしておりその際に子供を地元の幼稚園に入れていました。
日本で幼稚園に通わせていた時の経験から感じたことを紹介していきます。
・行事が多い・日本の幼稚園の職員の負担が多い
・園長先生・職員の人が丁寧・ジャージ姿の先生が多い
・子供への対応がきめ細かい・保護者への連絡が毎日ある
・保護者へのメールや配布物が多い・保護者が参加するイベントが多い
・生活指導や人との関わり方も教えてくれる
行事が多い
幼稚園にお子さんを入れている方であれば分かると思いますが、幼稚園では入園式を筆頭に遠足、子供の日、七夕、夏祭り、運動会、お遊戯会、、etcと行事が目白押しですよね。
フランスでは入園式はもちろん、運動会や音楽会といったイベントは存在せず(年に1度遠足があるくらい)基本的にカレンダーは真っ白なので、日本の幼稚園の行事の多さには驚きました。
我が家では夏にお世話になることが多かったのですが、七夕や夏祭りの他にも「親子でプール」やその他もろもろのイベントの量に驚きました。
子供にとっては行事が多いのは楽しそうだけど、先生や保護者は大変だよね
日本の幼稚園の教職員・先生の負担はめっちゃ多い
フランスの教師は「教えること」が仕事なので、食事やトイレ、ケガの手当てといったことは行いません。
(親切な先生はケアくらいはしてくれますが)
日本の幼稚園では、クラスの子のトイレや着替え、食事の際の箸の持ち方や手洗い・うがいといった衛生指導まで担任や補助の職員がしっかり行ってくれます。
毎日、通園するとノートにシールを貼ったり、毎月身長や体重を測ったり一人ひとりへの配慮が細かくされていることに気付きました。
また、ピアノで歌を歌ったり、庭で育てた野菜を使った料理をみんなで食べたり、と五感を培う教育をしていることに心底驚きました。
先生方には感謝の気持ちしかありませんが、仕事量や子どもへの対応の濃さを考えると、負担が大きいだろうなぁとも感じました。
日本の先生の仕事量、ハンパないよ!!
体調壊さないか心配だよ😢
園長先生・職員の人が丁寧
これは園や施設によるかもしれませんが、私が子供を入れていた幼稚園のスタッフの方は全員とても親切で丁寧な対応をしてくれました。
短期間のみの滞在であるにも関わらず、名札や荷物入れなど全ての備品を用意してくれており、忙しい中丁寧に説明をしてくれました。
事務の方もとても親切で、恐縮するほどでした。
毎日忙しく走り回っているスタッフばかりなのに、保護者と話す時には丁寧に対応をしてくれていたのが印象的でした。
すっごく忙しいはずなのに、会話するときは笑顔を心がけてくれてることに感動した✨
ジャージ姿の先生が多い
幼稚園に行ってまず驚いたのが、ジャージ姿の先生が多かったことです。
庭仕事をしたり、廊下を拭いたり、子供を追いかけて遊んだり全力で仕事をしているから動きやすい恰好なのかな?と思いましたが最初に見たときには驚きました。
フランスではジャージ姿で生徒を指導している職員を見たことがないので、日本の職員の方がジャージ姿なのを見て新鮮に思いました。
子供への対応がきめ細かい
日本の幼稚園では、担任が1クラスあたり25人前後の子供たちを見ているにもかかわらず1人ひとりへの対応がきめ細かいことに驚きました。
「子供ができるようになったこと」「見ていて気になること」など小さな変化にも気づいて、子供に声かけをしたり、保護者に報告している姿を見て「すごいなぁ」と思いました。
フランスであれば、問題行動を起こしている生徒以外に関しては、先生が子供の様子を伝えることはほぼありません。
毎日めっちゃ忙しそうなのに、ちゃんと一人ずつの変化を見逃さない先生たちのプロ意識はスゴイって思った
保護者への連絡が毎日ある
私の子供が通っていた幼稚園では、クラス終わりになると園庭に担任が出てきてその日の報告をしてくれました。
その日にやったこと、子供たちの反応、今子供たちががんばっていることなど細かく教えてくれることで、普段の子供たちの様子が想像できる報告でした。
必要に応じて個人的な報告もしてくれたよ
きめ細かさに感謝する気持ちが多い一方で、担任やスタッフの負担が多いことが気になりました。
フランスの教師との違いが大きすぎて「サービスのギャップ」に付いていけない自分がいたのかもしれません。
保護者へのメールやお便りがたくさん
これは本当に驚いたことですが、日本の幼稚園ではプリントや配布物、メールの量が非常に多いです。
中には「これ、必要かな?」と思う情報もありました。
短期間しか在籍していない我が家ですら大量の配布物をいただいていたので年間を通して通学させている家庭では整理が大変だろうな、と感じました。
フランスでは要件がある場合は子供のノート(学校から配られる)にメッセージが切って貼り付けられています。
そのためペラ紙を何枚も持ち帰るということはありません。
「お便り」的なものはないので、必要最低限のメッセージが学校から来るといったカンジです。
プリントが多すぎるのも何が重要なのか分かりにくいし、余計な情報はいらないのでフランスのシステムの方が合理的かなと個人的には思います。
保護者が参加するイベントが多い
日本の幼稚園(保育園も)の行事の多さに驚いたということは先ほども書きましたが、保護者参加型のイベントが多いことにも驚きました。
子供が園でがんばっている姿を見ることができて大人も感動できる反面、教職員にも保護者にも負担が多いだろうなと感じました。
私自身は「幼稚園の行事は子供だけで済ませて欲しいなぁ」と思うのでその点では何も行事の無い無味乾燥なフランスの幼稚園の方が楽だなぁと感じました。
両極端なカンジもするね!
たしかに・・入学式や卒業式くらいは
フランスの幼稚園でもやって欲しいなぁ
生活指導や人との関わり方も教えてくれる
日本の幼稚園ではあいさつや友達同士との関わり合い、手洗い・うがいといった衛生指導、クラス皆で一緒に創作活動をするといった協調性の育みなど、色々な観点から「教育」をしていることを感じました。
フランスではそういった生活面での指導や協調性を学ばせる機会が無いので、日本の幼稚園での経験はとても貴重でした。
あと、日本の幼稚園の子供の方がフランスの子供たちよりのびのびと園で遊んでるなぁって思ったよ
フランスの幼稚園の担任の多くが、子供が大声を出して遊ぶことを嫌います。
庭や公園であっても大声で遊ぶ子供は教師に怒鳴られたり叱られます。
そのため、園庭であっても日本の幼稚園のような自由さは見かけることがあまりありません。
初めて日本の幼稚園に行った日、私の子供は「うるさくてビックリした」と
言っていましたが、私も園庭での子供の大声に驚いたのを覚えています。
それだけ日本の幼稚園が自由ってことだよね
うん、子供らしい遊びができる環境は理想的だと思った
まとめ
フランスの幼稚園生活は驚くことやガッカリすることが多かったのですが、利己的で個人主義的な考え方はこうした教育の元に作られるんだなぁ、と学ぶことの多い時間でもありました。
日本の幼稚園はスタッフ全員のチームワークがしっかりしており生徒の情報を園全体で共有しているように感じました。
生徒一人ひとりへのサポートは行き届いている反面、教師やスタッフの負担が非常に重いことも気になりました。
どの国の教育にも良い部分・微妙な部分はあると思いますが個人的には日本の幼児教育は行き届いていると感じました。
日本の幼稚園や保育園の職員の方々が身体を壊さない範囲で働いてくれたらいいのになぁ、と遠くからひっそりと願います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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