「オンライン英会話をやってみたいけど、英語力ゼロでも大丈夫かな?」
「全然喋れないけど、英会話レッスンを受けたら上達するかな?」
そんな人は、英会話レッスンを申込む前にこの記事を読んでから決めてください。
格安のオンライン英会話サービスが数多く出回っていますが、実際に英会話レッスンを継続している人の数はそれほど多くありません。
その理由は
「CMを見ると誰でもレッスンを受けれるように見えるけど、実際は英語が話せないとキツイから」です。
英会話に必要なのは
「英語の基本的な知識」「聞く力」「話す力」「コミュニケーション能力」です。
英語で言いたいことが相手に伝わるとすごく嬉しくなり、英語学習のモチベーションも一気に上がります。
反対に、英語力が足りないせいで、言いたいことがうまく伝えられないともどかしい気持ちになり、相手の反応によっては英会話がストレスになります。
今回は、英語力ゼロの人がいきなり英会話のレッスンを受けるのはおススメできない理由を詳しく説明していきます。
「じゃあ初心者が英会話レッスンを受けるためにはどうしたらいいの?」という疑問にも答えていくので安心してください。
基礎的な英語力・リスニング・スピーキングを身に付けてから英会話レッスンを受けるとストレスがグッと減り「通じる楽しさ」を感じることができます。
相手に、言いたいことが伝えられると「もっともっと伝えたい」と思うようになり英語力はどんどん上がっていきます。
まずは自分にとって必要な英語力を正しく理解していきましょう。
この記事を書いている私は、北米、欧州で10年以上暮らしており現地の会社で働いた経験もあります。
また、TOEICスクールで過去100人以上の学習者にカウンセリングと個別指導を行い多くの生徒をハイスコア取得に導いてきました。
私自身英語力ゼロから学習を始め、今では英語でのやり取りがストレスなくできるレベルになりました。
喋れない時代のストレスや自己嫌悪もしっかり味わってきているので、これから英会話をする皆さんには効率良くレッスンを受けて欲しいと思っています。
英語超初心者が「いきなり英会話レッスン」をおススメできない3つの理由
「手軽に始められる料金♪」「英語が話せなくても大丈夫!」なんてキャッチコピーを見ると「じゃあ始めようかな」と思いますよね。
でも、自分に英語力がない場合「いきなり英会話レッスン」を受講するのはおススメできません。
外国人と会話した経験のある人なら分かると思いますが、英会話はそれなりに 英語の基礎力や単語がないとけっこうキツイのです。
そして、うまく伝えられない、聞き取れない状態が続くとストレスになります。
言いたいことが伝えられずストレスがたまる
「日本語ならうまく言えるのに、英語だと単語が出て来ない」
「何から話し始めたらいいのか分からない」
ある程度英語力が付いてくると、言いたい単語をド忘れした場合でも「別の言葉で言い換える」ことができます。
上手な表現ができない時にも「言い方を変える」というフレキシブルなことができます。
けれど、自分の中に文法の知識や単語の貯金がないと、言い換えようもありません。
「言いたいことが全然言えない」「相手の返事待ちの顔が怖い」こういった状態が何度もあると、ストレスになり「伝えなくてもいいや」というネガティブなモードになってしまいます。
「話したいことがあるのに、それを言葉にできない」というのは全員が経験することです。
今英語がペラペラの人でも、うまく話せないでイライラしていた時期は必ずあります。
そこを乗り越えることで、話せるようになってくるので、まずは自分に自信をつけるためにも、英語の基本的な勉強を始めていきましょう。
■聞き返せずに「分かったフリ」をしてしまう
英会話レッスンで外国人講師と英会話をすると、相手がゆっくり話してくれても最初は緊張してしまいます。
落ち着いて考えれば理解できる内容でも、緊張で英語が脳内をグルグル回ることがあります。
そして、相手が何を言っているのか分からないのに、あいまいに「Yes」と答えてしまったり何を言われているのかわからないのに、ウンウンうなずいてしまったり。
ついつい知っているフリをしていくうちに会話がどんどん進んでいって「はやくレッスン、終わんないかなぁ」という気持ちになります。
こういった状態では英語力は身に付きません。
そればかりか、貴重なお金と時間をムダにしてしまっていることになるのです。
相手の言っていることが分かるようになると、聞き取れなかった場合でも「ごめん、もう1回言って」や「もう少しゆっくり話して」と言えるようになります。
また、相手の言っていることを確認する意味で「今のはこういう意味?」と自分の言葉で聞き返せるようにもなります。
そうなってくると、英語でのコミュニケーションも一気に楽になるのです。
正しく基礎学力を身に付ければ、誰でも英会話はできるようになるので安心してください。
■余計に自信を失う可能性も
「初心者でも大丈夫!」という宣伝文句で英会話レッスンを受けてみても「話せない」「聞き取れない」状態が続くと、英会話をすることが楽しめなくなります。
「初心者でもできるって言ってたのに、全然できない」
「自分は初心者レベルにすら到達してないのかも・・」
という気持ちになると、英会話をがんばる気持ちが持てなくなってきてしまいます。
自信もなくなってしまうため、英会話へのモチベーションが下がってしまうのです。
確かに、初心者にもやさしく対応してくれる外国人講師はたくさんいます。
特にフィリピン人講師は、国民性もあってか明るく優しく、人当たりが良いので英語ができない人でもレッスンを続けられる場合もあります。
ボキャブラリーが足りなくても自分からどんどん話していける積極的な性格の人であれば楽しみながら英語力を伸ばしていくことは可能です・
けれども、英語力ゼロの場合は「自分はこんなレッスンが受けたい」「こんな教材を使いたい」「英語力のココを伸ばしたい」といった自分の希望を伝えることができない場合が多いです。
レッスンも「完全に受身」になってしまうため、途中から「なんだかなぁ・・」と思う場合が多くなってしまうのです。
英会話レッスンのサービスは商売ですので「初心者でもOK」「英語力がなくても楽しめる」と言いますが、英語力が無いのに本当に楽しめる人はわずかです。
英語力を身に付けてから英会話レッスンを受けた方が、自信をもって英語を話せるようになるので、伸びも違います。
まずは基礎力をしっかり付けてからレッスンの受講に入りましょう。
- 基礎力がないままレッスンを始めると、単語も語順も分からなくて大変な思いをする
- うまく伝えられない、相手の言葉が分からないという状態が続くとストレスになる
- 「初心者OK」の英会話レッスンに参加しても、本当に話せなければ自信喪失してしまう
英会話レッスンの前に付けておきたい3つの英語力
このブログの冒頭でもお伝えしましたが、英会話に必要なのは
「英語の基本的な知識」「聞く力」「話す力」「コミュニケーション能力」です。
このうち、最後の「コミュニケーション能力」だけは一人で付けることができないので英会話のレッスン前に付けることのできる力は実質3つになります。
友達や家族と会話をするときの自分を思い浮かべてみてください。
相手の質問に答えたり、悩みを相談したり、冗談を言って笑わせたり・・
「ことば」「ことばを話す順番」「聞く」「話す」
日本語で話すときは意識をしませんが、私たちは上の全ての知識を使って相手と会話をしているのです。
そうやって考えると、すごいですね(^▽^)/
話す言語が変わるだけで、英会話の場合にも必要な知識は同じということになります。
基本の英語の知識:最低でも基礎レベルの単語・中学英文法はマスターしよう
「単語を知らなくてどうやって会話するの?」って思いませんか?
英会話がスムーズにできるかどうかは知っている単語がたくさんあるかどうかで変わります。
これから勉強する人は、単語を丸暗記するのではなく「単語のイメージ」や「使い方」を意識しながら覚えていくと、記憶に残りやすく使いまわしができるようになります。
■聴く力(リスニング):相手が何を言っているか「大体」分かるようになろう
「会話」は相手との言葉のキャッチボールです。
相手が投げてくるボール(言葉)を返さないとそこで会話は終了してしまいますよね。
とくに注意したいのは「疑問詞」(what, why, how,など)です。
リスニングは慣れるまで時間がかかるので、根気よく耳を慣らしていきましょう。
■話す力(スピーキング):カンタンな単語で思っていることを伝えよう
英会話はプレゼンテーションや討論とは違います。
カジュアルに話せばいいので、会話のときに使う言葉はカンタンな言葉で大丈夫です。
難しい言葉をつかうのはおススメできません。
多少の文法を意識しながら、分かりやすい言葉で相手に伝えましょう。
- 日本語と英語は文の順序がちがう。基本的な文法は理解しよう!
- 聞き取りができないと会話は成立しない。疑問詞には特に注意しよう!
- 単語は多いほど良いけど、話すときはカンタンな単語を使うのがベター
興味のない人は飛ばしてもらって大丈夫です。
おまけ:英会話が全然できなかった私の数々のトラウマ
現在の私:英語でのコミュニケーションはほぼ問題無し(理解度は85%くらい)
私は現在ヨーロッパに住んでおり、家族以外に日本語を話す人がほとんどいない環境です。
そうなると自分が話せるのは英語+現地語(少々)です。
相手が「英語が話せる」と言ってくれるとホッとするレベルまで英会話はできるようになりました。
北米、ヨーロッパで働いた時は同僚に日本人はおらず、常に英語でやり取りをしていたため、ずいぶん鍛えられました。
日常的なやり取りは一切問題がありませんが、ニュース英語は自分の知らない分野だとあまり理解できないのも事実です。
私の今の英語力はそんなところです。
ちなみにTOEIC900over、英検準1級です。
過去の私:英語ができないくせにコミュニケーションを取りたがるイタイ奴
中学、高校と英語は「オール2」で、英文法の意味を知らないまま大人になりました。
大学入試のセンター試験の文法問題は、英語教師に「全部Cにマークしなさい。確率の方が高いから」と言われるくらい文法ができませんでした。
大学生になると一人で海外に行ったりして外国人の知り合いができましたが、いつも「知っている単語をなんとなく並べて喋るテキトー英語」で乗り切ってきました。
とりあえず適当な会話ならできたので「自分はそれなりに喋れる」と思い込んでいました。
過去のトラウマ1:相手をイラつかせる話し方をしていたことに気付く
大学2回生の頃、1人でイギリスに1週間行きました。リバプールに行ったバスで知り合った同年代の南米女性と仲良くなりその後2日間一緒に行動をしたのですが、2日目に彼女がやや怒った表情で聞いてきたのです。
「なんで何を聞いても”May be”とか”I think”って言うの?」と。
これに答えようとした私の返答は、やはり
「well.. I think..」から始まるもので、彼女をよりイライラさせてしまいました。
英語を日常的に使うようになると確かに「may be」「I think」はそんなに使わないのです。
これは日本人マインドでもあるのかなぁ?とも思うんですが、その後からは「may be」を使う前に少し考えるようになりました(;^_^A
彼女とはそれっきり連絡を取り合うこともありませんでしたが、今でもイラついた彼女の顔は覚えています。。
過去のトラウマ2:社会人、英語初心者の中2女子に負ける
社会人になり北米に語学留学をして1ヵ月頃のある日、ホームステイ先の娘が私たち留学生(当時は4人の留学生が1つの家に住んでいた)に「今から質問をするね!」
と元気よく言ってきました。
娘:”What is What?”
留学生全員:「え?え?何って何ってこと??」「What is Whatて??」状態。
娘:(笑)「じゃあ、次ね」”What is Why?” ”What is How?”と次々と聞いてきます。
留学生全員:なんだか、もうパニック。頭の中は「?」「?」だらけ。
察しのいい人なら「あぁ、疑問詞のことを聞いているんだな」と分かるでしょう。
けれども、私も、他の留学生も全員ちゃんと答えられなかったのです。
そして最後に
娘:「分かった。じゃあ、これが最後の質問!”What is When?”
この時、同居の留学生の中で最年少、14歳の韓国人の女の子が
「あ、When is..about..“TIME”」
娘:「 お!やるじゃーん!」
となり、この最悪な出来事は幕を閉じました。
この日の体験は私にとってトラウマになりました。
それなりに英語はできると思っていたので「Whatて何?」すら答えられなかった自分にショックを受けたのです。(この時点でTOEIC600はあったんですよ(-_-;))
唯一、答えを出せた韓国人女子は、勉強嫌いで英語も苦手だったので私がよく宿題をみていた子でした。
社会人だった自分が中2のその子より英語がわかっていないということに大きくへこみました。
それまでは「英会話はノリでなんとかなる」と思っていた私でしたが
完全に頭を打ち砕かれた気がしました。
「単語だけ」「リスニングだけ」と勉強をするのではなく「総合的」に英語を勉強しなければならないことを、その体験から学んだのです。
英文法を勉強した→トラウマ解消!TOEICも900超えた
私の場合は、それまでに単語をたくさん覚えて「単語さえ知っていればそれなりに会話はできる」と思っていたため、単語の蓄えはありました。
さらに、ディクテーションのゲーム「DSもっと英語漬け」やオーディオブックで散々英語を聞いていたのでリスニング力もそれなりにありました。
私に足りないのは「英文法」の知識だったのです。
「品詞って何?」状態だった私は、0から英文法を勉強し始めました。
英文法を勉強するためにTOEICのスクールに入ったのです。
(TOEICのスコア目的ではありませんでした)
英文法の勉強を始めて1ヵ月でTOEICは800点を超え、2ヵ月で900点を超えることができました。
(繰り返しになりますがTOEICのスコアのためではなく英文法を中心に勉強をしていました)
そして3ヵ月後には、生まれ変わったように英語が理解できるようになりました。
英文法を理解すると、英語がパズルのように感じられておもしろくなってきます。
相手と話す時にも品詞の働きを理解しながら話すようになったので、長い英文でもきちんと話せるようになっていくのを実感できるようになりました。
そんなこんなで今に至るのですが、私の場合、英会話ができるようになった自分の分岐点は「英文法をきちんと理解したこと」だと確信しています。
まとめ
単語・文法、リスニング、スピーキングの力をじっくりと付けると、自信をもって英語が話せるようになります。
ある程度、話せるようになると「間違えてもいいや」というポジティブな考えで相手と話すことができるようにもなります。
まずは基礎力をしっかり身に付けた上で英会話のレッスンを始めるようにしてみましょう。
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