こんにちは。フランス生活4年目のゼノンです。
子供の年齢が上がり、自転車を買い替えることになりました。
以前の自転車は自転車屋さんで購入したのですが今回は「物々交換」で自転車を手に入れました。
え!?物々交換って・・モノとモノを交換するアレ?
そう・・豆の缶詰×16缶で自転車をゲットしたよ!
ここでは、フランスのパリ郊外に住んでいる日本人家族が自転車を買う場合の一般的な方法と今回購入した方法をお伝えします。
フランス(パリ郊外)の我が家で自転車を買う方法
まずは、パリ郊外で暮す我が家の状況をカンタンに紹介します
【我が家の状況】
- フランス語がうまく話せない日本人家族
- ビンボー(ヒマはある)
- 車を持っていないので郊外の大型スポーツショップに行けない
- パリへ行く電車は現在工事中。よって電車でパリに行く選択肢はない
パリ郊外に住んでいる我が家で自転車を買う場合はいくつかの選択肢があります。
私が知っている範囲の選択肢は以下の通りです。
【フランスで自転車を買う一般的な方法】
- 自転車屋さん・大型スーパーで買う
- Amazonなどのネットで買う
- フランス版メルカリ『vinted』で買う
- 日系掲示板「jimomo」で買う
- 売買サイト「Leboncoin」で買う
他にも方法はあるかもしれないけど、私はこれしか知らない
カンタンに1つずつ紹介していきますね
(新車)スポーツショップ・大型スーパーで買う
- メリット:新車が買える・乗り心地を試すことができる・保障期間がある
- デメリット:場合によっては割高・気に入ったデザインのがない場合も
フランスには日本と同じように自転車屋さんやスポーツ用品店、そして大型スーパーで買うことができます。
自転車屋さんやスポーツ用品店では新車を買うことができますが品揃えは店舗によって大きく違うので、欲しい型のものが置いてあるとは限りません。
フランスで人気のデカトロン(DECATHLON)
子供が元々持っていた自転車はデカトロンという人気ので購入しました。
私が行った時には種類も豊富でカワイイものが多いなぁと思いました。
その時購入したのはこのタイプのものです。
デカトロンの公式サイトでは1万4,900円ですが、フランスでも同じくらいの
値段だったと思います。
補助輪がガタガタして使いにくかったので、1ヵ月くらいで補助輪を外しました。
結果的に補助輪がすぐに外れて良かったのかも?
日本でもデカトロンの自転車は買えるみたいなので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
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ん?なんでこんなに高いんだろ?
カルフール(Carffour)にも自転車は売っている
フランスの大型スーパーマーケットであり、我が家の命綱のカルフール(Carffour)では自転車も売っています。
自転車や付属部品も売っているのでパーツを買って自分で直したりできる人にはいいと思います。
スタッフがいるわけではないので、勝手に乗って乗り心地を確認するカンジです。
いつも種類が少ないので、カルフールで買う人は少ないと思います。
我が家では大人用の自転車はカルフールで買ったけどね~
カルフールには自転車の種類が少なく、DECATHLONは我が家から遠いので今回はお店で買うのは選択肢から外しました。
前の自転車は友達が車でDECATHLONに連れてってくれたんだよ
(新車)ネットで購入する
- メリット:買いにいく手間が省ける・好きなデザインのものを選べる
- デメリット:不具合があった場合が面倒くさい・保障はあってもないようなもの
自転車をAmazonなどのインターネットで購入するのも1つの手段です。
フランスは配達事故が非常に多いため、基本的にはオンラインで買い物はしないというのが3年暮らしてきた我が家の経験則ですがAmazonだけはちゃんと届けてくれるので、信用して利用できます。
Amazonで買えばモノはちゃんと手に入るのですが、試すことができないのがちょっと心配だったので、オンラインでの購入は断念しました。
Amazonのサービスはフランスでも人気なんだね!
(中古)フランス版メルカリ「Vinted」で買う
- メリット:安く買える・値段の交渉もできる
- デメリット:中古なので質が分からない・オンラインなのでやや不安
日本で人気のメルカリのフランス版がVintedと呼ばれる個人の売買をオンラインでできるという便利なサービスです。
私はまだ利用したことがないので、このサービスについては詳しく語ることはできませんが、洋服や子どものおもちゃを処分するのにいずれ利用したいと思っています。
Amazonと同様に、オンラインでの購入になるため、試すことができなので今回はVintedは利用しませんでした。
(中古)日系の掲示板で買う
- メリット:日本語でやり取りができる・日本人から買うので少し安心
- デメリット:パリに住んでいる人がほとんどなので取りに行けない
フランス・パリには「jimomo」(ジモモ)と呼ばれる日系の掲示板があります。https://paris.jimomo.jp/
そこではパリでのイベント情報や習い事など、情報を得ることができるのですが個人間で売買をすることもできます。
ジモモは日本語でやり取りができるので、フランス語ができない私たちにとってはありがたいサイトなのですが、多くの人はパリに住んでいるため、受け渡しがパリ〇区という場合がほとんどです。
郊外に住んでたらパリに行くのも大変だよねぇ・・
去年はコロナウィルスの危険があり電車に乗ることができず現在は電車の路線が工事中のため、パリに行くことが出来ません。
そのため選択肢から外しました。
私は日本語の絵本が欲しいから、パリに行ける時はjimomoを利用しているよ
(中古)売買サイト「Leboncoin」で買う
- メリット:安い値段で買える・直接モノを見てから決められる
- デメリット:実際に会うと「やっぱり要らない」とは言えない・フランス語ができないときつい
Vintedとは違い、個人間で直接会って取引をする売買サイトがLeboncoin(ルボンコワン)です。leboncoin, site de petites annonces gratuites
Leboncoinでは、希望する地域内で売り買いしたいものを検索して条件が合えば連絡をし直接会って売買をすることができます。
売り買いしているものは子供のおもちゃから車まで何でもあります。
私の友達はこのサイトで車を買ったって!
車を個人で売り買いするんだね~!!
我が家では子供のキックスケーターをLeboncoinで買ったことがありますが、家の近くに持ってきてくれたので楽でした。
しかもたったの€5!!(700円くらい)
フランス語ができないとやり取りができないのですが基本はサイト内又はテキストでのやり取りなので辞書を使えば何とかなります。
そんなわけで、私はLeboncoinで自転車を探し始めました。
貧乏な我が家に朗報!物々交換で自転車が手に入った!
私が子供の自転車をLeboncoinで探していたのを知って友達があるアソシエーション(団体)に連絡を取ってくれました。
そして結果的に物々交換をして自転車を手に入れることになったのです。
ちなみに人とのやり取りが苦手な私の旦那は、売買サイトの利用は嫌いなので「カルフールで買えば」ってずっと言ってました
フランスでカルチャーショックを受けた「物々交換」
大人になって、赤の他人と「物々交換」をしたことがある人はいますか?
私はありませんでした。
私が自転車を探していることを知っている友人が「いい自転車見つけたよ!」と言って自転車の写真と値段を送ってきました。
オイル12ℓ!?
そう、€3は部品代。本体はオイル12ℓよ!
1リットルのオイル12本買えばいいの♪
「何言ってんのか分かんない」という旦那を連れてまずは家族で自転車を見にいっていきました。
実際に見ると、我が家の子供にはやや大きかったため別の自転車を選ぶことにしました。
結局選んだのは黒のデカトロンの自転車です。
自転車に付いている札を見ると
「16 boites de Haricots verts」
「さやいんげんの缶詰、16缶」
でした。
旦那、意味が分からず放心状態
とりあえず、気に入った自転車が見つかったので、缶詰を買ってから取りにくることにしようと思いました。
缶詰買ってくるから自転車をキープしておいてくれる?
近所のスーパーは高いから、安いところで買ってきなよ。明日でいいよ!
自転車は持って帰っていいよ
こんなノリで、お金も払わずにその日は自転車を持って帰りました。
旦那は「このまま自転車盗むヤツとかいそうなのに・・」と不思議がっていました。
そして、子供の選んだ自転車のベルが壊れていたのですが、なんと無料で新しいベルに付け替えてくれました。
お金払ってないのに、新しいベル付けてくれるなんて優しいね~~!!
翌日、豆の缶詰を16缶買って、持っていきました。
1缶€0.9だったので、合計で1,800円くらいでした。
子供は自転車が手に入って大喜び。
私も安い値段で自転車が買えて大喜び。
旦那は最後まで放心状態でした(笑)
先進国フランスでこんな形での売買があることにおどろきましたが、調べてみるとフランスでは物々交換は珍しくもないようです。
フランスの物々交換システム
フランスというと、蚤の市などのアンティーク商品を買うのはイメージができても「モノとモノを交換する」というのは想像が付きにくい人が多いのではないでしょうか?
(私はそうでした)
フランスでは、社会貢献を目的とするアソシエーションによって開かれたスペースで物々交換をすることがあるようです。
私はフランス語が不自由であまり情報を集められないので、断片的な情報になりますが、調べて分かった範囲でお伝えします。
フランスで行われているエコ活動・物々交換サービス
フランス全土で様々な非営利団体が、物々交換のシステムを地域社会に取り入れているようです。
SEL(Système d’Échange Local) :地域交換システム
フランスの各地域で、その地域の住人にそれぞれの交換価値の単位を決めた上でサービスやモノ、知識を交換するシステムのことです。
LETS(Local exchange Trading System)とも呼ばれるこのシステムは現状はスタッフの離職率が高く、継続が不安定なサービスのようです。
(参考:SAGE Journal/The Local Exchange Trading System in France)
Smicval Market Smicval Market – Smicval – SMICVAL
南仏の物々交換マーケット「Smicval Market」では不要になったモノを持ち込み、欲しいものを持って帰ることができる場所です。
廃棄物を減らし、住民同士の絆を大切にするシステムなので今後もサービスが拡大していくかもしれません。
L’Archipel『Le Trochop』L’Archipel | Le TrocShop (larchipel.paris)
Aurore(オロール)という非営利団体による社会貢献活動の一環です。
パリの修道院の一部のスペースで、家具以外のモノを持ち込み自由に交換をすることができます。
本や洋服、CDやおもちゃなど好きなものを持ち込み自分の欲しいものをもらってくるシステムなので、環境にも優しく経済的な負担もない生活ができるようになっています。
この他にも、似たようなサービスは地域によって存在すると思うので気になる方は調べてみてくださいね。
まとめ
新しいものを買って不要になったら捨てて、という生活をするのではなく、不要になったものを誰かに譲り、自分の欲しいものを代わりにもらうというのは環境にも優しいのでこれからも広がりを見せるのではないかと思います。
(モノ作りをするメーカーは嬉しくないかもしれませんが)
日本人家族の我が家にとっては、豆16缶と自転車を交換するという貴重な体験で、また新しいフランスの面を見ることができました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
また何か変わったモノを物々交換したら報告する!
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