「子供が小さいうちに英語に興味を持って欲しいなぁ」
「楽しみながら英語を覚えてくれたらいいなぁ」
「お金をかけずに英語で遊ばせたいなぁ」
こんな方に読んでいただきたいです。
2020年の教育改革によって、子供たちはより実践的な英語を学ぶようになってきています。
机に向かって英語の勉強をするのも大切ですが、コミュニケーションスキルが重視されるこれからの英語教育では「楽しみながら学ぶ」ことが大切な要素になります。
今回は幼児から小学生のお子さんと家庭で楽しく遊ぶことのできる英語のゲームを紹介します。
全て無料の遊びばかりです。
紹介するゲームのほとんどが、私が北米で子育てをしていた際に実際に目にしたり子供が体験したものです。
五感を使って遊べるリトミックや英語のゲームも紹介しますので、家族で楽しく遊んでみてくださいね。
幼児におススメの英語ゲーム・リトミック4選
小さな子供は身体をつかって歌ったり踊ったりすることが大好きです。
英語の歌をゲームに取り入れることで英語が自然に口から出るようになってきます。
まずは保護者の方がYouTubeなどで歌を聞いて、歌詞やメロディを覚えてから、お子さんと遊んでみましょう。
あくまでも「楽しく学ぶ」ことをモットーにしてくださいね!
対象年齢はあくまでも参考程度に見てください。
■Zoom Zoom Zoom We’re Going to The Moon / からだ遊び歌 (対象年齢:0歳~)
ロケットが月に飛んでいくのをイメージした元気の良い歌遊びで、北米やヨーロッパで非常に人気があります。「zoom」というのはロケットなどが急上昇する時の音を表します。
小さなお子さんと遊ぶときは、お子さんを前に抱えて歌いながら最後にカウントダウンをしてお子さんを高く持ち上げます。
Zoom, Zoom, Zoom, We’re Going to The Moon
Zoom, Zoom, Zoom
We’re going to the moon
Zoom, Zoom, Zoom
We’ll get there very soon
If you want to take a trip
Climb aboard my rocket ship
Zoom, Zoom, Zoom
We’re going to the moon
5!, 4!, 3!, 2!, 1!
Blast off!!
(和訳)
グン グン グン
月にいこう
グン グン グン
もうすぐ着くよ
冒険に出たいのなら
ぼくのロケットに乗りなよ
グン グン グン
月にいこう
【遊び方】
- 両手を前にして合掌のポーズから始めて、歌に合わせて上下にこすり合わせます。
- ”5,4,3,2,1“でカウントダウンをします。大きな声で指を折って数えます。
- ”Blast off (発射~)”の声と同時にお子さんを宙に飛ばすようなイメージで両手で上に持ち上げます
0~1歳のまだ立てないお子さんと遊ぶ時には、お子さんの手を持って保護者の方が手を動かしてあげても良いです。(無理にはしないであげてくださいね)
2歳以上のお子さんなら、子供は立った状態で保護者が後ろで膝立ちで遊ぶと、最後の「Blast off!(発射)」で結構高く持ち上げることができますよ。
3歳以上のお子さんは1人で遊ばせることができます。立って歌って、最後には大きくジャンプさせてあげましょう。
※歌の和訳は私がざっくりとしています
■”Head, Shoulders, Knees, and Toes” /からだ遊び歌 (対象年齢:0歳~)
この遊びうたはアメリカやカナダの子供たちの間で大人気の定番songです。
日本語の「あたまかたひざポン」と同じように、歌に合わせて両手を頭からつま先まで順番に触っていくものです。
身体の大きな部位を指したあとは「目、耳、口、鼻」と顔のパーツを指さして歌います。
Head, Shoulders, Knees, and Toes
Head, shoulders, knees and toes
Knees and toes
Head, shoulders, knees and toes
Knees and toes
And eyes and ears and mouth and nose
Head, shoulders, knees and toes
Knees and toes
【遊び方】
- 最初は音楽をかけずに、保護者の方がゆっくりと身体のパーツを両手で触りながら英語を発音しましょう。「頭(head)」「肩(shoulders)」「膝(knees)」「つま先(toes)」の順番です。
- 1を2回くり返したら、今度は顔のパーツを両手の指で指していきます。「目(eyes)」「耳( ears)」「口(mouth)」「鼻(nose)」
- 音楽を流して一緒に動いていきましょう。最初はお子さんは大人の真似をしながら身体を動かすだけで十分OKです。
※この時、注意したいのは「単数と複数の違い」です。
私たち日本人は「ヘッド ショルダー ニー アンド トゥ」と歌ってしまいがちですが、2つあるもの(肩や膝、目や耳など)については必ず「s」が入っていますので発音もしっかりしましょう。子供は意外によく聞いています。
お子さんが慣れてきたらリズムを少しずつ早くしたり「neck(首)」「waist(腰)」といった身体の部位を変えてゲーム感覚にすると本当に喜びます。
■ROW, ROW, ROW YOUR BOAT /からだ遊び歌 (対象年齢:0歳~)
親子、またはこども同士で2人で向かい合って遊べる「ボート漕ぎ」遊び歌です。
1歳くらいのお子さんとも遊べる歌なので、ゆったりとした気分で楽しみましょう。
兄弟姉妹がいるお子さんにもオススメです。
ROW, ROW, ROW YOUR BOAT
1, Row row row your boat,
Gently down the stream,
Merrily, merrily, merrily, merrily,
Life is but a dream!
2, Row row row your boat,
Gently down the stream,
If you see a crocodile,
Don’t forget to scream
(和訳)
1,漕いで 漕いで ボートを漕いで
そっと 流れに のって
楽しく 楽しく
人生はゆめのようなもの
2, 漕いで 漕いで ボートを漕いで
そっと 流れに のって
もしワニを見つけたら
忘れずに叫んで「キャー」
【遊び方】
- 保護者が両足を伸ばして座り、その上にお子さんを乗せて両足を繋ぎます。(向かい合わせになります)
- 歌に合わせてボートを漕ぐように体を前後に大きく動かします。
- 歌の最後に「キャーー」と叫ばせてあげましょう。(子供はこれが大好き)
子供同士の場合は向かい合って足を伸ばして(きつかったら膝を曲げても大丈夫)両手を繋いで遊んでみましょう。
■Do as I say / 指示ゲーム (対象年齢:4歳~)
英語を習い始めたお子さんにおススメの指示ゲームです。
複数のお子さんと一緒に遊ぶと盛り上がります。
【遊び方】
- 子供と向かい合わせになって立ちます/ 大人数の場合は円になって遊びます
- 「Do as I say」(言われた通りにしてね)と言ってから指示を出します
- 例) Jump 3 times (3回ジャンプして)
- 例) laugh loudly (大きな声で笑って)
- 例) Close your eyes (目をつぶって)
本当のゲームは「Do as I say, not as I do」という名前でルールが少し複雑になっています。
英語を習いたてのお子さんには、上の遊び方がシンプルでおススメなのでまずは「Do as I say」で言葉と動作をどんどん繋げていきましょう。
小学生におすすめの英語ゲーム3選
簡単な英語でのコミュニケーションができるようになったお子さんにおススメのゲームを紹介していきます。
英語力がある程度ついていれば5歳くらいのお子さんでも参加することは可能です。
■”Simon says” “船長さんの命令!”/ 命令ゲーム
世界中の子供に人気の命令ゲーム。英語圏では”Simon says”と呼ばれています。
人数が多ければ多いほど楽しいゲームなので、家庭で遊ぶ際には保護者の方も参加して盛り上がりましょう。
サイモンという名前の船長役の子が、船員(残りの人たち)に命令をし、船員たちは命令通りの動きをする、という単純なゲームです。
命令をする際に「Simon says!」(船長の命令だぞ)と言った時には、船員は船長の言葉に従わなければなりません。(例:Simon says, stand up)
逆に「Simon says」を言わずに、何か命令をした場合は船員は無視しなくてはいけません。
間違った動きをした船員は脱落します。
【遊び方】
- 船長役を決める
- 船長は他の人たちと向かい合わせに立つ(大人数の場合は円になる)
- 船長の命令開始!
- 命令通りに動けなかった船員は脱落!
(例)
「Simon says, sit down!」→座る
「Simon says, Touch your face」→自分の顔を触る
「Stand up」→何もしてはいけない(立った人は脱落)
家族全員で遊んだり、友達が来た時に遊ぶのも楽しいゲームです。
学校や大人数のグループだと盛り上がること間違いなしです。
ゲームを始める前に簡単な英語の表現を復習してから遊ぶとみんなが楽しめますよ。
■What time is it, Mr. Wolf? /オオカミさん、いま何時?/だるまさんがころんだ
遊びながら、英語で数字や時間を言う練習ができるゲームです。
「だるまさんがころんだ」とよく似たルールなのですぐに覚えて遊べます。大人数でも盛り上がります。
【遊び方】
- オオカミ(Mr.Wolf)役を決めます
- オオカミは壁や木の方を向いて立ち、残りの子供たちは後方の離れたところで止まります。
- 子供たちがオオカミに時間を聞きます。「What time is it, Mr. Wolf?」(オオカミさん、何時?)
- オオカミがそれに対して好きな時間を答えます。「It’s 〇 o’clock」(〇時だよ)
- 子供たちはオオカミが答えた時間の数だけ(6 o’clockなら6歩)進まなければいけません。この時「One, Two,..」と1歩ずつ英語で数を数えながら前に進み出ます。
- 何度か繰り返し、子供たちがオオカミに近づいて時間を尋ねたタイミングでオオカミは振り向き「IT’S LUNCH(DINNER) TIME!!」(昼ごはん(晩ご飯)の時間だぞ~~!!)と言い子供を追いかけます。
- オオカミに捕まった子供は次のオオカミ役になります。
オオカミも子供たちも大きな声で英語の数字や時間表現を話すので、遊びながら英語を身に付けられる楽しいゲームです。
天気の良い日に外で思いっきり遊ばせてあげてくださいね。
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■Don’t say “21”/ Don’t say “Z” /「”21”/”Z”を言っちゃダメ」ゲーム
アルファベットと数字が言えれば誰でも遊べますが、意外に奥の深いゲームです。
2人~大人数で遊べます。
【遊び方】
- 輪になって1人ずつ1から順に数字を言っていきます。数字は1人1~3つ言うことができます。
- 順番に数字を進めていき、「21」を言った人が負けというゲームです。
例) 3人で遊ぶ場合
1人目:「1」
2人目:「2,3,4」
3人目:「5,6」
1人目:「 7 , 8 ,9 」
2人目:「 10 , 11」
3人目:「 12 , 13 , 14 」
1人目:「 15, 16」
2人目:「 17 , 18 , 19」
3人目:「 20 」
1人目:「21」・・・この人の負けです
アルファベットで遊ぶ場合は「A」から順に1~3つのアルファベットを言っていき「Z」を言った人の負け、というゲームになります。
考える時間を与えずに、テンポよく言っていくと盛り上がります。
番外編:英語でジャンケンをしよう ”rock, scissors, paper ”
ゲームをする際にはオニや代表を決めますよね。
日本ではジャンケンで決めることが多いですが、英語圏でもジャンケンはあります。
せっかくなので英語のゲームをする際には英語のジャンケンで人を選びましょう。
英語のジャンケンと注意する発音
- ROCK/グー
- SCISSORS/チョキ
- PAPER/パー
英語で「ジャンケンポン」という時はこのように言います。
“Rock-Paper-Scissors”
保護者の方がお子さんに教えてあげる際には、”ROCK”の”R”の発音と、”SCISSORS”の最後の発音に注意してくださいね。
はさみは複数なので「スィザーズ」です。
■ゲーム開始”Rock-Paper-Scissors, Go!”
ゲームをする際には”Rock-Paper-Scissors, Go!”または”Rock-Paper-Scissors, 1,2,3!”と掛け声をかけます。
“Go”または”3(Three)”のタイミングでジャンケンをします。
初めはゆっくりでも良いので、お子さんと一緒に練習をしてみてください。
英語ゲームの際に、このジャンケンを取り入れるとより英語に親しめるようになるのでおススメです。
まとめ
楽しいことをしていると時間はあっという間に過ぎてしまいます。
遊びながら学ぶと好奇心が刺激され、記憶にも留まりやすくなります。
「五感を使って言葉を学ぶこと」でお子さんはどんどん言葉を吸収していきます。
英語の学習時間が学校でも増えてきた今「家でも英語をさせなきゃ」と焦る保護者の方も多いと思います。
けれども、まずはお子さんが「英語って楽しい」と思える環境を作ってみてはいかがでしょうか。
今回ご紹介した遊びは全て無料でできるので、ぜひ試してみてくださいね。
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