英語、スペイン語、中国語、フランス語、韓国語、イタリア語・・
英語学習だけではなく、多言語を学ぼうとしている人の中には世界中にどれだけの言語があるのか気になる人もいるのではないでしょうか?
この記事を読むとこんなことが分かります
- 世界にはいくつの言語があるのか(2021年現在)
- 世界中の言語の数は今後どうなっていくのか
- 世界で多くの人が話している言語ランキング
今回紹介する内容は、あくまでも2021年現在のデータによるものであることを理解した上で読み進めてください。
世界にはいくつの言語があるの?(2021年現在)
今、地球上には一体いくつの言語があるのでしょうか?
世界に存在する言語の数は約7,000以上
世界にはいくつの言語があるか知っていますか?
キリスト教系の少数言語の研究団体国際SILのWEBサイト「Ethnologue」によると
2021年現在、世界では7,139の言語が話されていることが分かっています。
ただし、言語というものは非常に流動的であるため、言語数も変化していくものだと理解しておく必要があります。
(参照:How many languages are there in the world? | Ethnologue)
多くの人に話されている言語は23言語
Ethnologueによると、世界人口の半分以上の人たちが話している言語は23の言語です。
【話者数が世界の半分を占める言語(うち20語を紹介)】
英語・中国語(マンダリン)・ヒンディー語・スペイン語・スタンダードアラビア語・ベンガル語・フランス語・ロシア語・ポルトガル語・ウルドゥー語・インドネシア語・スタンダードドイツ語・日本語・マラーティー語・テルグ語・トルコ語・タミール語・粤語・呉語・韓国語
聞いたことのない言語もチラホラありますよね。
ベンガル語・ウルドゥー語・マラーティー語・テルグ語・タミール語はインドで話されている言語、粤語・呉語は中国で話されている言語です。
インドや中国は人口が多いため、必然的に話し手の数が多いということが分かります。
マイナーな言語は今後は無くなっていく可能性も
世界中の7,000以上の言語のうち、約40%の言語は今後、消えていく可能性があると言われています。
グローバル化と言われ、英語や中国語を学ぶ学習者が増えている一方で、絶滅の危機に直面している言語もあるということです。
言葉が消えていくというと想像もつかないかもしれませんが、
日本の中で考えると「アイヌ語」がその一例です。
現在アイヌ語を話す人の数はほとんどおらず、ユネスコからも「極めて深刻」な消滅の危機に晒されていると分類されています。
若者を中心にアイヌ語復興への動きが出ていますが、こうした活動をしない限りは消滅してしまう可能性が非常に高い存在です。
世界で多くの人が話している言語は何?話者人口の多い言語ランキング
上述のEthnologueの2021年のデータを元に、いま世界で最も多くの人が話している言語を紹介していきます。
話者人口の多い言語ランキング(1~5位)
世界の中で話している人が多い言語は以下のようになっています。
1位:英語・・・13億4800万人
2位:中国語(マンダリン)・・ 11億2000万人
3位:ヒンディー語 ・・・6億人
4位:スペイン語 ・・・5億4300万人
5位:アラビア語(スタンダード) ・・2億7400万人
英語、中国語に関しては知っている人も多いと思いますが次がヒンディー語というのには驚きませんか?
話者人口 1位:英語・・・13億4800万人
(ネイティブ:3億7,000万 / 非ネイティブ:9億7,800万)
コンピューターや学術論文、世界のスタンダード言語として用いられている英語は、ネイティブスピーカーより、非ネイティブの人口の方が多いのが特徴です。
話者人口 2位:中国語(マンダリン)・・ 11億2000万人
(ネイティブ:9億2,100万 / 非ネイティブ:1億9,900万)
中国語の話者人口は11億超と世界で2番目ですが、これは中国の人口が多いことによるものであり、非ネイティブの学習者が多いわけではありません。
話者人口 3位:ヒンディー語 ・・6億人
(ネイティブ:3億4200万 / 非ネイティブ:2億5800万)
インドには30以上の異なる言語があり2000前後の方言があると言われています。(Wikipediaより)
ヒンディー語はインド全体で使われるわけではなく、主に北インドで母語として使われている言語です。
インド憲法では連邦政府の公的共通語として「英語」「ヒンディー語」を規定しているため、インド国内の非ネイティブ話者の中でもヒンディー語を話す人は約3億人います。
とはいえ、インドの国民は13億人以上なので、ヒンディー語以外の数多くの言葉が話されていることが分かっています。
話者人口 4位:スペイン語・・ 5億4300万人
(ネイティブ:4億7,100万 / 非ネイティブ:7,100万)
国連の公用語の1つでもあるスペイン語は、スペインを含め中南米18カ国、北米1カ国、アフリカ2か国の21カ国の公用語です。
話者人口 5位:アラビア語(スタンダード)・・ 2億7400万人
アラビア半島やその周辺、サハラ砂漠以北のアフリカ北部を中心として27カ国で話されている言語がアラビア語です。
アラブ圏で大きな勢力を持つアラビア語は、アラブ諸国の経済発展と共に今後、アラブ以外の世界にも広がりを見せる可能性があります。
話者人口の多い言語ランキング(6~10位)
詳しい解説は控えますが、話者人口の多い言語6位~10位も紹介しておきます。
6位・・ベンガル語
7位・・フランス語
8位・・ロシア語
9位・・ポルトガル語
10位・・ウルドゥー語
結論:世界で最も多くの人が話している言語は英語!
2021年現在、世界で最も多くの人が話している言語は英語です。
国内でもカフェや自宅で英語の学習をしている人はたくさんいますが世界中のさまざまな地域で、私たちと同じように英語の勉強をしている人がたくさんいるのです。
そう考えると、英語学習をしていても世界のどこかと繋がっているような気になりますね。
そのため、これからの私たちにとっては英語学習は必要不可欠なものになるのかもしれません。
外国語学習、何語を選べばいいか迷ったら?
英語をすでに学んだ人や、大学の第二外国語で何語を選べば良いか迷っている人には、以下の言語を選ぶことをおすすめします。
言語を選ぶのは「自分の好きな言語」が一番良いので、すでに学びたい言語が決まっている人は自分が選んだ言語で学習を進めていきましょう。
- スペイン語・・中南米に話せる国が多数/南米市場参入に有利
- フランス語・・国際的な機関で有益な言語・アフリカや北米でも使える
- 中国語・・拡大する中国市場に入れる・国内にいても中国語ができると就職に有利
- ドイツ語・・経済的に恵まれたドイツ語圏で研究・仕事ができる
- アラビア語・・広大なアラブ圏の市場に入り込める・人と差を付けることができる
- ポルトガル語・・拡大するブラジル、南米市場参入に有利
英語以外の言語を勉強するメリットってあるのかな?とギモンに思う人はこちらの記事も参考にしてくださいね
まとめ
地球上には7000以上の言語が存在するということには驚きますが、数多くの言語の中で一番話されているのが英語であることを考えると英語学習の重要性が改めて分かります。
世界の共通言語である英語をしっかりと学んだ上で、並行して次の言語を学ぶのも良いかもしれませんね。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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